ブラッシングのコツ
- 少しずつブラシに慣らしていく
- ブラッシングに必要な道具
- タイプ別お手入れ方法
- 毛玉は少しずつほどく
ブラッシングには、毛をとかして見た目を整えるだけでなく、誇りや汚れを取り除いて体を清潔にし、皮膚をマッサージして血行をよくする効果もあります。健康チェックトスインシップのひとときとして、毎日のブラッシングを習慣づけましょう。
ブラッシングは子猫の頃から徐々に慣らします。最初の頃はブラシを使わずに、優しく声をかけながら、猫が喜ぶのどや首の周りをなでます。リラックスしてきたら、前進を優しくなでて、ほめてあげましょう。
触れられることになれたら、ブラシやコーム(くし)の感触に慣れさせながら、ブラッシングします。力が強すぎたり、無理に引っ張ったりしていたい思いをさせてしまうと、ブラッシング嫌いになってしまうので、最初は無理をせずに短い時間から始め、毎日少しずつ時間を延ばします。
猫のブラッシングの道具には、いくつかのタイプがあります。被毛のタイプやペットの好みにあったものを選んで使い分けましょう。
スリッカーブラシ
曲がった細い針金が付いていて、抜け毛やもつれ下を効果的に取り除くことができます。皮膚に当たると痛いので、力を入れすぎないように注意して、手首を動かしながら軽くとかします。
ビンブラシ
毛先が丸く、針金が太いので、被毛や皮膚を傷つけません。長毛種や短毛種向き。
ラバーブラシ
とかす部分がゴムでできていて、といて抜けた毛を絡め取ります。皮膚のマッサージ効果もあります。グローブタイプのものもあります。ブラシの歯は短いので、短毛種向き。
獣毛ブラシ
毛づやをよくする効果があります。短毛種向き。
コーム
金属製のくし。ブラッシングをした後に、コームでとかして仕上げます。粗めと細身の両方を備えたタイプが便利です。
ブラッシングはスキンシップのためにも、毎日行うのが基本です。春と秋の換毛期は抜け毛が多いので 、特に念入りに行いましょう。
短毛種の場合
頭からしっぽに向かって細めのコームでとかし、ノミやノミの糞がないかもチェックします。次に片目のブラシで毛の流れに沿ってブラッシングします。仕上げにラバーブラシを使うと、表面に浮いた抜け毛が効果的にとれます。
長毛種の場合
長毛種の毛は絹のように細く、毛がもつれて毛玉ができやすいので、念入りにブラッシングします。ピンブラシやスリッカーで毛をかき分け、毛の流れにそってとかした後、コームで仕上げます。毛先がとけていても、根本の方が固まっていることがあるので、コームがスムーズに通るまでとかします。とかしにくいお腹や内股は、猫を仰向けにしてとかすのがコツ。
長毛種では、脇の下やお腹、後ろ足の周りなどからだがすれるところや、耳の後ろや顔も周りなど、猫がよくかくところは、毛玉ができやすいので、日頃からしっかりブラッシングしましょう。
もし、毛玉ができてしまった、コームとスリッカーで、丁寧に少しずつほぐしていきます。無理にほぐそうとすると、猫はとても痛がるので、決して無理に引っ張ったりしないで下さい。毛玉が大きくなり、フェルト城に固まってしまうとほぐれなくなるので、猫の皮膚を傷つけないように注意しながら、はさみやバリカンでカットします。
自宅でできない場合は、トリミングサロンなどでケアをしてもらうとよいでしょう。がちがちに固まってかなりひどくなった場合は、全身麻酔をしてバリカンで剃らなければならないこともあります。毛玉は、皮膚炎などの原因にもなりますので、毎日のブラッシングでしっかりケアしましょう!