グルーミングの目的
- 猫は、もともとグルーミング好き
- グルーミングでボディチェック
- グルーミングは愛猫と飼い主のコミュニケーションタイム
- ブラッシングで毛玉症の予防
グルーミングとは、「毛づくろい」という意味です。猫が自分の体をなめる行為も、セルフグルーミングといいます。
猫はきれい好きな動物なので、舌をブラシ代わりにして、体の隅々を念入りにグルーミングしていて、起きている時間の30%~50%をグルーミングに費やしているといわれるほどです。
しかし、人によって、毛の長さや身体的特徴が様々に改良された結果、飼い主がお手入れを手伝ってあげる必要が出てきました。例えば長毛の猫では、飼い主がブラッシングを怠ると毛玉ができてしまい、皮膚がひきつれたり、炎症を起こしたりすることがあります。
「グルーミング」とは、ブラッシングをすることだけでなく、シャンプー、爪切り、歯磨き、耳掃除など、日常のお手入れ全般のことをいます。
また、グルーミングを行う目的は、見た目をきれいにするだけではありません。猫の全身に直接触れることでボディチェックすることができ、被毛の状態、傷や皮膚病など、身体の異常にいち早く気づくこともあります。
人から体の何処をさわられても嫌がらない猫にすることは、猫と一緒に暮らしていく上で大切なことです。飼い主にもさわらせない部分があると、動物病院やグルーミングサロンに行ったときに暴れたり、人がなでようとしたと奇異ひっかいたり噛んだりすることもあり、のちのち問題行動につながりかねません。
飼い主が言葉をかけながら愛猫の体に触れることは、とてもよいスキンシップとなり、信頼関係を深めることにもつながります。子猫の頃から人にさわられることにならしていきましょう。
猫はセルフグルーミングをした時に、舐めた毛を飲み込んでいますが、通常はうんちと一緒に排泄されたり、はき出したりします。しかし、長毛種などではうまくはき出せずに胃の中で抜け毛が固まってしまうと、「毛玉症」という病気になってしまうこともあります。毎日のブラッシングで抜け毛をなるべく取り除くことは、毛玉症の予防になります。