異物を食べる
- 毛糸やタオルを食べる
- 毛糸や布製品は猫から遠ざける
犬では自分のウンチを食べてしまう「食糞」という行動がよくいられます。猫の場合、流石にあの強烈な臭いのウンチを食べるケースはあまりありませんが、タオルやセーターなどをちゅぱちゅぱ吸ったり食べたりする、「ウールサッキンぐ「」と呼ばれる異常行動は、猫でよく見られます。
繊維製品などに吸いつくのは、「お乳を吸う」衝動を満たすための行動ともいわれ、乳離れの時期が早すぎた猫に多く見られるといわれています。特に母親のおなかを思い起こさせるウールなどを好んでしゃぶりますが、しゃぶっているうちにエスカレートして食べるようになってしまいます。子猫のうちに始まり、1年以上継続することもありますが、3~4歳になることには自然に治まることも多いようです。しかし中には、一生やめない猫もいます。
ウールサッキングは、シャムやバーミーズで特に多くいられるという報告もあります。繊維製品のほかに、ビニール、プラスティック、猫砂などを食べる猫もいます。原因は、退屈や不安を紛らわすためとか、足りない栄養を補給するためなどともいわれていますが、はっきりと解明されていません。
食べてしまった糸くずや布切れは、通常、うんちと一緒に排泄されたり、吐き戻したりしますが、便秘や消化不良の原因になったり、腸の閉塞などを起こしたりする危険もあるので、注意が必要です。
ウールサッキングをやめさせるためには、部屋は整理整頓し、食べる可能性のある繊維製品は猫に届かないところに片づけてしまうのが最良の方法です。また、タバスコや苦みのあるスプレーなど、猫が嫌がるにおいをつけるのも一案です。また、退屈や暇つぶしで行うこともあるので、猫との遊ぶ時間も増やしてみてください。