こんなときは動物病院へ-ボディチェック
- おかしいと思ったら、動物病院へ相談を
- 目のチェック
- 鼻のチェック
- 耳のチェック
- 首・胸・腹・背のチェック
- 肛門・しっぽのチェック
- 足のチェック
- 被毛、皮膚のチェック
日頃の健康チェックで、次のような症状が見られたら、要注意。動物病院で受診して下さい。また、いつから異常が起こったのか、どんな状態かなど、時期や経過などの情報は、的確な治療を受けるために大切なので、いつもと違う様子が見られたら。猫の状態をしっかり観察し、必要であればメモを取っておきましょう。
・涙や目ヤニが多い。
・膿状や白っぽい目やにが出る。
・目をこする。かく。
・赤く充血している。
・瞬膜が出たまま。
・白目が黄色っぽい。
・眼球が白く濁っている
・左右の目の大きさや、色がいつもと違う。
目の輝きや動き、目の周りなどをしっかりチェックします。健康な目は澄んでいて、目やにがたくさん付くことはありません。瞬膜(目頭に近い側の白い膜)がいつもより出ているときは、明らかに体調が悪い証拠です。目に異常が現れるのは、目の病気だけでなく、前進的な病気が原因のこともあります。
・歯肉や下が白っぽい、または、異常に赤い。
・よだれが多い、痛がる、出血がある。
・唇が腫れている。
・口臭がある。
・歯石がたくさん付いている。
健康な猫の歯肉や下はピンク色ですが、白っぽければ貧血、赤く腫れていれば口内炎や歯肉炎の可能性があります。歯石がたくさん付いていて、口臭がひどい場合は歯周病のおそれもあります。歯石は定期的に動物病院で取ってもらうことをおすすめします。歯石予防には日頃の歯みがきも効果的です。
・黒または茶色の耳アカで汚れている。
・耳だれが出ている。
・いやなにおいがする。
・耳を振る、しきりにかく。
・頭を傾けている。
・耳の周りの毛が薄くなった。
正常な耳の中は、ピンク色です。耳の中に異常があると、頭を左右に振ったり、後ろ足で耳をかいたりします。耳アカや耳だれが出ているときは外耳炎の疑いが。黒褐色でぽろぽろとした耳あかが出るときは、耳ダニがいる恐れもあります。耳先が赤いときは発熱の可能性もあります。
・リンパ節が腫れている。
・乳腺にしこりがある(主にメス)。
・お腹がふくらんでいる。
・触ると嫌がる。
首や胸、お腹や背中に、痛いところやしこりがないか、ゆっくりと丁寧に触ってチェックします。リンパ節(下あご、のど、脚の付け根の内側)に腫れがないかも要チェック。妊娠や便秘の可能性がないのに、お腹がふくれたり張ったりしているときは、猫伝染性腹膜炎をはじめ、何らかの病気の疑いがあるので要注意です。猫は呼吸器に異常があるとき、お腹を床につけるような姿勢を取ります。こんな姿勢がミラ江rたら動物病院で診察を受けましょう。横から触られて肋骨が触れないのは太りすぎ、くっきりと浮いて見えるのは痩せすぎです。
・うんちでひどく汚れている。
・肛門の周りに炎症やぶつぶつがある。
・おしりを床や芝生にこすりつける。
・しっぽの付け根に、分泌物や腫れがある(特にオス)。
肛門の周りがうんちでひどく汚れていたり、炎症があるときは、下痢をしている可能性があります。また、おしりの周りに何も付いていないのに、床や芝生にすりつけるときは、肛門のうに分泌物がたまりすぎていることも考えれるので、ケアが必要です。肛門の周りが赤くただれているときは、下痢をしている恐れもあります。また、オスでは、しっぽの付け根に脂状の分泌物がたまりやすく(スタッドテイル)、細菌感染すると炎症を起こすので治療が必要になります。
・歩き方がおかしい。
・足に触れると痛がる。
いつもと歩き方が違うときは、どこかに異常がないかじっくりチェックして下さい。骨や筋肉の異常だけでなく、足の裏に何かが刺さっていたり、爪が伸びすぎていたりすることが原因のこともあります。
・毛が異常に抜ける。
・皮膚の色がいつもと違う。
・皮膚に炎症やただれがある。
・ふけが多い。
・毛づやが悪い。
・体臭がきつくなった。
・体をしきりにかく、噛む、舐める。
・足に触れると痛がる。
・ノミやダニがいる。
健康な猫の被毛にはつやがあり、換毛期以外はなでても過度には抜けません。抜け毛がとても多い場合は、皮膚の様子やノミ・ダニの有無、かゆみの具合なども観察してみて下さい。また、健康な皮膚はピンク色で弾力があり、ふけやにおいもさほどなく、べたべたしていることもありません。