子ねこの社会化期
- 猫が快適に暮らしていく為に大切な社会化
- 引き取る時間帯は、午前中がベスト
- 家に着いたら、かまいすぎずにそっと休ませる
猫の性格は、持って生まれた転生と性質と、生後3~7週の「社会化期」と呼ばれる時期にどのように過ごしたかで決まります。
この時期は、本来ならば、母親や兄弟と一緒に過ごし、多くの刺激や経験から、猫同士だけでなく、犬などのほかの動物や人、周囲の環境など、様々なものに対する適応能力を身につける大切な時期です。社会化期にいろいろな経験をすることなく、人(飼い主)とばかり過ごしていると極端に憶病になったり、人見知りが激しく、攻撃的になったりします。社会化期に経験が乏しく、ずっと一人で育ってきた猫では、もし将来的にもう一頭猫を迎えようとしても、仲良くさせるのは難しいかもしれません。
しっかりと社会化された社交的な猫に育てるには、子猫のころの豊富な経験が何よりも大切です。家族以外の人に家に来てもらったり、きちんとワクチン接種を受けている知り合いの愛猫と飼い主などを自宅に招いて接する機会を設けたりするとよいでしょう。
子猫を引き取るときには、キャリーバッグの中にそれまで使っていた毛布やタオルなど、その猫のニオイがついたものを一緒に入れてくると子猫も安心します。使っていたトイレ砂をもらってくると、トイレのしつけをするときに役立ちます。個人の家から引き取るときには、1週間くらい前からキャリーバッグを預け、慣れさせておくのもよい方法です。 引き取りは午前中に済ませて、なるべく昼過ぎには帰宅できるようにするとよいでしょう。家についてから夜までの時間が長いほど、子猫を落ち着かせることができます。
ハウスやベッド、トイレは、飼い主の目が十分に届くけれど人通りが少なく猫が落ち着ける場所に、前もって設置しておきます。 家に着いたら、まず新鮮な水を与えます。移動の疲れと、見知らぬ場所への不安と興奮から、子猫の疲れはピークに達しているので、かまいすぎないようにそっとして、ベッドで静かに休ませます。 子猫は目覚めるとすぐにオシッコをするので、用意したトイレに急いで連れていき、徐々に場所を覚えさせましょう。もらってきたトイレ砂を一緒に入れておくと、トイレの場所を覚えやすくなります。