よい子ねこの見分け方
- オスとメス、どちらが飼いやすい?
- 健康で元気な子猫をどこで手に入れる?
- 成猫からでも一緒に暮らせる
性別による性質の違いは若干あるものの、避妊・去勢手術をすることで、性別本来の特徴はかなりやわらぎます。 去勢手術をしていないオスでは、性的に成熟を迎えると、なわばりを主張するために、尿でニオイをつける「スプレー行動(尿マーキング)」を行います。この尿のニオイは強烈で、室内でも壁やタンスなどに尿をひっかけて飼い主を悩ませますが、生後5カ月くらいまでに去勢手術をすれば、この行為はほとんど起こりません。 一方、メスでは発情期になると、オスを引き寄せるために、人の赤ちゃんのような大声でうるさく鳴きますが、この行動も避妊手術をすれば治まります。
猫種や純血種にこだわりがなければ、動物管理センターや民間の動物保護団体、動物病院などから、飼い主のいない猫の里親になる方法をおすすめします。飼い主を求め、猫がさし迫った状況におかれていることもよくあるからです。 ペットショップで購入する場合は、何軒かをのぞいて比較検討して決めましょう。信頼できるショップ選びのポイントは、子猫の健康状態がよいこと、店内が清潔で悪臭がしないこと、スタッフの知識が豊富で親身に相談に乗ってくれることです。購入直後に病気にかかったり、死んでしまったりしたときの保証についても確認しておきましょう。 飼いたい猫種が決まっているなら、同じ猫種の子猫がたくさんいるブリーダーから直接購入するとよいでしょう。愛猫雑誌やタウン誌などにブリーダーの広告はよくでていますが、猫の飼育環境を直接見せてもらい、信頼できるブリーダーを探してください。とくに、急に人気が出た猫種では、ブームになって“大量生産”するために近親交配をくり返し、遺伝的な病気をもった猫が増えることがあります。愛情をもって計画的に繁殖しているブリーダーから購入しましょう。
一般的に、飼い主にも慣れやすいのは生後2~3カ月の子猫です。しかし、子猫はしつけや世話にやや手がかかるので、高齢者の方や幼い子どもがいる家庭では、すでにしつけされた健康で性格のよい成猫を譲り受けるのも一案です。猫の性格にもよりますが、それまで人と一緒に暮らしてきた猫ならば、成猫になってからの同居でも愛情をしっかり注ぐことで、新しい飼い主にもなつき、一緒に幸せに暮らしていくことは十分に可能です。