Q熱
- Q熱は こんな病気!
- 原因と症状!
- 対処と治療法!
人獣共通感染症の一つで、1935年オーストラリアの屠畜場の従業員の間で流行した原因不明の熱性疾患(Query Fever)として発見された感染症です。
感染動物としては家畜、野鳥、野生動物、犬、猫、ダニ類などです。
原因となる病原体は、コクシエラ菌で、この菌に感染した猫の尿、糞、乳汁、羊水などに排泄され、それに触れることで感染し、潜伏期間は2~4週間です。
その症状は風邪に似ていて、悪寒を伴う急な発熱、頭痛、倦怠感、関節や筋肉の痛み、熱は2週間ほど持続する場合がほとんどです。重症例では胸の痛みや発咳を伴います。
治療にはテトラサイクリン系の抗菌薬が特に効果がありますが、クロラムフェニコールなども効果があります。Q熱に感染しての死亡例はまれで、多くは2週間程で自然治癒します。
予防としては猫の排泄物は、すぐに処理し、処理した後は、よく手を洗い、ダニ予防も大切になります。